パンダコパンダ
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パンダコパンダ
ミミ子は祖母を法事へ送り出し今日からしばらく一人暮らし。しかし家へ帰ってみるとそこには人語を解する子供のパンダがいた。さらにその父親のパンダも現れる。このパンダ親子は、ミミ子の自宅の傍の竹薮に誘われて来たという。ミミ子は親パンダ(パパンダ)を自らの父親、子パンダ(パン)を子と位置づけ、共同生活を始めた。ある日、ミミ子の家を訪ねたお巡りさんが、パンダ親子を見て驚く。実はパパンダとパンは動物園から逃げ出して来たものだった。警察から聞きつけた動物園の園長が連れ戻そうとするが、パンが迷子になってしまい、一転して捜索が始まる。見つかったパンは川に流されていた。果たしてパンを救い出せる事が出来るのか。そしてミミ子とパンダ親子は再び一緒に暮らす事が出来るのか。
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東京ムービーの劇場用中編アニメーション作品である。1972年12月17日公開、東宝配給、カラー34分。
1972年(昭和47)に日中友好の一環として中国からパンダが上野動物園に送られたことをきっかけに日本にパンダブームが起こり企画されたアニメーションである。
『長くつ下のピッピ』アニメ化のために東映動画からAプロダクションに移籍した高畑勲・宮崎駿・小田部羊一の3人が、原作者の許可が降りなかったため頓挫した後に作られたオリジナル作品。主人公であるキャラクター「ミミ子」に『長くつ下のピッピ』の面影が見受けられる。
当時のAプロは東京ムービーの専属下請け会社であったが、このシリーズはAプロが率先して企画・制作したものであるという。
東宝チャンピオンまつりとして『ゴジラ電撃大作戦』『怪獣大奮戦 ダイゴロウ対ゴリアス』と上映された。翌年3月17日には続編『パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻』も公開された。
後の「となりのトトロ」の原型とも評される。
となりのトトロとの共通点
この作品は後の『となりのトトロ』と多くの共通点をもち、同作品の原型とも評される。共通点を挙げれば下記のとおりである。
■ 開幕一番パパンダなりトトロなりが変形して表題になる。
■ 楽しげな音楽に乗せた静止画によるオープニング。
■ 全体が主人公の手紙という形で語られる。
■ 物語の舞台となる町の駅名は「北秋津」であるが、これは現在の東村山市にある西武池袋線秋津駅をモデルにしていると推測される(駅の構造から見ると武蔵野線新秋津駅の方が北秋津駅に似ているが、本作の制作時に武蔵野線は開業していなかった)。東村山市秋津町は「となりのトトロ」の舞台のモデルとされる所沢市南部の狭山丘陵から東に2キロほどの地域である。
■ パパンダ/大トトロの巨大さ・丸さ・毛深さ。
■ パパンダ/大トトロの大きな口の威圧感の描写。『パンダコパンダ』においては犬が恐れをなして逃げ出す描写がある。『となりのトトロ』ではメイとの出会いのシーンで大トトロの口中が精密に描写され、劇場ではかなりの迫力であった。これによりパパンダ/大トトロは子供への優しさと怪物的な力を併せ持つことが明らかにされる。
■ パパンダ/大トトロは頼り甲斐があるのとは裏腹に知的には劣った一面をもつ。パパンダはいかにも大人らしい口調のわりに内容を伴わないし、「会社」の意味を理解しない、絵本を逆さまにして読む、という描写がある。大トトロは人語を解さないし、傘の使い方を知らない。
■ 楽しげな洗濯風景。
■ 学校に就学前の児童がついてきてしまうという挿話。
■ 小さな子(コパンダ/メイ)の窮地をパパンダなり大トトロなりが超人的活躍により救い出すという山場。
スタッフ
■ 製作:東京ムービー
■ 原案 脚本:宮崎駿
■ 演出:高畑勲
■ 美術監督:福田尚朗
■ 撮影監督:清水達正
■ 画面設定:宮崎駿
■ 作画監督:大塚康生 小田部羊一
■ 編集:井上和雄
■ 音楽:佐藤允彦
■ 主題歌:「ミミちゃんとパンダ・コパンダ」歌:水森亜土
■ 挿入歌:「ねんねんパンダ」歌:水森亜土
あ行